春は天気が変わりやすいのは、ナゼ??
日本列島の上空を流れる偏西風(ジェット気流)の影響です。
偏西風によって、高気圧と低気圧が西から東へ交互に流過し、数日の周期で変わります。
高気圧に覆われた時は晴天に恵まれ、暖かくなりますが、低気圧が近づくと曇りや雨が多くなり、気温が下がります。
低気圧の東側では南からの暖かい空気が流れ込み、西側では北からの冷たい空気が流れこみため、気温の変化が大きくなります。
そして、この季節には「春一番」が吹く季節でもあります。
春の天気についての解説はこちら
春に見られる雲は??
春に見られる雲は高層雲(こうそううん)と巻層雲(けんそううん)といいます。
聞いた事がない名前だけど、具体的にどんな雲なの?
高層雲
雲のかたまりが集まり、全体的に広がっている雲の事をいいます。
雲の粒が濃密なので、雲底に灰色の影が見える事が多いです。そして、雲の感覚が狭くなる事により雨が降りやすくなる特徴があります。
巻層雲
高度5000〜10000mで出来る雲です。
全体的に薄く広がり、雲があるかどうか区別するのが難しいという特徴があります。
空と同化しているくらいに雲としての存在が薄いです。そんな、特徴がある事から「うす雲」「かすみ雲」とう名称があります。
春一番て、どんな風?
季節が冬から春へと変わる時期に初めて吹く暖かい南よりの強い風の事を指します。
この強い南風は竜巻などの突風を伴う事があり、注意が必要です。
具体的には2/4ごろ(立春)〜3/21ごろ(春分)までの間に日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの毎秒8メートル以上の風が吹き、気温があがる現象の事です。
毎秒8メートル以上て、どれ位の風なんだろう?
毎秒8メートル以上とは、風に向かって歩きにくいレベルだよ。
春一番の2024年の発表状況
2024年 | 昨年比 | |
関東地方 | 2月15日 | 14日早い |
北陸地方 | 2月15日 | 13日早い |
東海地方 | ー | 2023年は観測なし |
近畿地方 | ー | ー |
中国地方 | ー | 2023年は観測なし |
四国地方 | 2月15日 | 4日早い |
九州北部地方 | 2月19日 | 昨年と同じ |
九州南部地方 | 2月19日 | 9日早い |
春は気象病に注意!
春は寒暖差や気圧変動が大きい為に自律神経のバランスが乱れやすい季節です。
主な症状としては頭痛・めまい・関節痛・むくみ・イライラなどです。これらを放っておくと、生活に支障をきたしてしまうので日頃から自身の身体の状態を観察してケアをしていきたいですね。
気象病の主な症状
- 寒暖差疲労‥疲労感、倦怠感、首や肩のコリ、冷え性、咳や鼻水などのアレルギー症状、メンタル不調
- めまい、耳鳴り‥自律神経失調症の症状として現れやすい
- 疲れ、だるさ‥交感神経が優位な状態が続きやすくなり、エネルギー消費が増える
- 血圧の上昇や痛みの悪化‥気温が下がると交感神経が刺激され、痛みを感じる神経を興奮させる
気象病の対策
自律神経のバランスを整える事が最も大切です。
基本的な事ですが、早寝早起き、朝食を摂る、適度な運動、十分な睡眠、入浴などです。
入浴に適した温度は38〜40℃前後が目安です。平熱よりも少し熱いお湯に浸かる事で副交感神経が刺激され、心身ともに安らげる効果が期待できます。
最近では気圧チェックのアプリなどがありますので事前に気圧変化を知る事で対処する方法があるようです。「頭痛ダイアリー」を活用するのも対策の一つとして有効です。
自分の体調の変化に気を配って、無理をしないでいこう!
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